2012年8月20日月曜日

────千葉────
非正規雇用が急増 正社員62.9→47.5%に
「仕事と生活の調和」で県調査

 
 千葉県内の民間事業所で正社員の割合が男女とも大きく減少し、非正規雇用のパートが急増していることが、仕事と生活の調和を目指す「ワーク・ライフ・バランス」について県が実施したアンケートで分かった。2年前の前回調査で62・9%だった正社員の割合は47・5%に減少。逆にパートは29・9%から46・4%となり、正社員の比率と拮抗(きっこう)する勢いで増加した。長引く景気低迷が雇用形態にも影響している現状が浮き彫りとなった。一方、出産や子育てで退職した元社員の再雇用を実施している事業所は半数にとどまった。
 
  県はワーク・ライフ・バランスについて、県内事業所の取り組み状況調査を2年ごとに実施しており、今回は昨年11月~今年3月末の間、従業員300人以下3205社、300人以上395社の計3600社を対象にアンケートを実施。934社(回答率27%)から有効回答を得た。
 
  調査結果によると、男性正社員の割合は2009年度の前回調査の42・4%から34・7%に、女性正社員は20・5%から12・8%に、いずれも大きく減少した。これに対し、パートは男性が7・5%から11・9%に、女性は22・4%から34・5%に急増し、正社員男性とパート女性の割合がほぼ同じとなった。
 
  県雇用労働課は「厳しい経済事情の中、男女とも正規雇用から非正規雇用へと変化している」と分析している。 

────2012年05月11日 千葉日報────

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