2012年8月10日金曜日

汚泥から基準超すセシウム
野田市市役所敷地内に仮置き場
一万ベクレル超える

 
 野田市は24日、市内6小学校と2中学校の周辺で道路側溝の汚泥を測定した結果、通常の埋め立てが可能な基準(1キロ・グラム当たり8000ベクレル)を超える放射性セシウムが検出されたと発表した。市は、汚泥の仮置き場を市役所敷地内に設け、緊急度の高い場所から除染を行う考えだ。8000ベクレルを超える汚染土壌が野田市で確認されたのは初めて。
 
 発表によると、4月17日に8校の周辺で2か所ずつ調査を実施。そのうち2地点で1万4210ベクレルと8650ベクレルを測定した。
 
 市はこれまで、産業廃棄物処理業者が最終処分場を確保できないため、道路溝の除染や清掃を見合わせてきた。しかし、最終処分場が見つからなくても緊急処置として仮置き場を定め、汚泥の引き取りを契約などで明確にすれば作業ができるよう国に要望、認められたことから、仮置き場を整備した上で道路側溝の除染に乗り出す。汚泥は、中間処理業者に委託して脱水処理後に一時保管する。
 
 市役所敷地内には、約20立方メートルの汚泥を収容できる鋼鉄製容器を空き地に設置し、来月から一時保管を始める予定。年間の汚泥量は500~600立方メートルを想定し、数十基の容器を発注する。市民の立ち入りを制限し、周辺地の線量の測定結果をホームページなどで公表する。
 
 県内では、柏、松戸、流山、印西、千葉の5市が焼却施設内に「指定廃棄物」である汚染灰を抱えている。 

────2012年4月25日 読売新聞────

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