「震災のなかでよくこれだけできたと思う」7日、総額1兆6001億円の平成24年度県予算案を発表した森田健作知事は、やや疲れ気味だったが充実した様子で話した。予算案編成作業で森田知事が「やるったら、やるんだよ」と力を込めたのは、公約だった入院医療費助成をこれまでの小学3年から中学3年までに対象拡大した事案。犯罪多発地域に移動交番車を12台増加、震災や円高で打撃を受けた県内中小企業向けの低利融資と合わせ、森田知事は「子育て、安全安心、経済振興を3本柱に据えた」と胸を張った。森田知事にとっては、任期最後の本予算。「被災者支援など震災対策をもっと充実させたかったが、欲を言えばきりがない。財政課はよくやりくりした」と満足げだった。とはいえ、財源不足を補うため基金を取り崩し、県債発行を増やすなど、不安材料が多いのも事実だ。
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