2012年4月13日金曜日

東日本大震災:
放射性物質含む汚泥などの搬入中止、知事に陳情
────市民団体/千葉────

 
 放射性物質を含んだ上下水道の汚泥などが管理型最終処分場に運び込まれている問題で、処分場のある君津市や富津市の環境保護団体などで構成する「放射性物質から生命(いのち)を守る市民の会」(山田周治代表)は28日、県庁を訪れ、放射性物質を含む汚泥や廃棄物の搬入中止を求める森田健作知事あての陳情書と、1万224筆の署名を提出した。対応した県廃棄物指導課は「県の対応は年内中に回答する」と説明した。

 同処分場は君津・富津・木更津・袖ケ浦・市原の5市の各一部地域が利用する水道水の水源地に近く、地元住民の間で、水質汚染への不安の声が上がっていた。同会の佐々木悠二事務局長は「搬入の判断を誰がしたのかと聞いても『国の基準が示されたから』と答えるだけで人ごとのように感じる」と話した。

 山田代表は「横浜市などでは国の基準以下でも搬入を凍結したケースがある。県の対応にはあぜんとする」と話した。

────【味澤由妃】 毎日新聞 2011年11月29日地方版────

 

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