2012年4月23日月曜日

千葉・柏市人口:震災前下回る
40万4863人、6年ぶりに自然減

 
 東京電力福島第1原発事故の影響で比較的放射線量が高い柏市の人口が、東日本大震災以前の水準まで減ったことが市のまとめで分かった。【早川健人】

 市によると、1日現在の人口は40万4863人。昨年3月1日の40万4916人を下回った。月別の人口は昨年8月1日の40万5786人をピークに減少傾向に転じ、今月は先月より236人減った。市外に引っ越す転出者の数が転入者を上回る「社会減」は7カ月連続だった。

 また、今月は06年2月1日以来6年ぶりに、死亡者数が出生者数を上回る「自然減」になった。05年3月の旧沼南町合併後の「自然減」は2回目。市の担当者は「寒い時期に死亡者数が年間で最も多いのは毎年の傾向。一時的変化かどうか注視したい」と話す。市は「ピンチをチャンスに変える。子育て世代の不安解消のため、放射線対策をすべての施策より優先する」(秋山浩保市長)として、除染実施計画の策定を進めている。東葛地域では松戸、我孫子両市も震災後に人口が減る一方、つくばエクスプレスの沿線開発が進む流山市は震災前より1458人増え、明暗を分けた。

────毎日新聞 2012年2月8日地方版────

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