2012年8月22日水曜日

東京湾アクアライン:「800円継続を」三井不動産社長要望
木更津進出の決定打、知事明らかに
────千葉────

 
 森田健作知事は10日の定例記者会見で、先月オープンした複合商業施設「三井アウトレットパーク木更津」(木更津市)を巡り、運営する三井不動産の菰田(こもだ)正信社長から「(対岸を結ぶ東京湾アクアラインの通行料が)800円になったから(オープンを)決断した」と伝えられ、料金の引き下げを継続するよう要望されたことを明らかにした。持論である引き下げ恒久化の必要性を強調する狙いがあったとみられる。
 
  森田知事はゴールデンウイーク中の同施設の混雑に触れ、「菰田社長から『最終的には800円になったから決断したんですよ。(継続を)頼みますよ』と言われ、『大丈夫です。任せてください』と言ったものの、800円がうまく作用してくれるかなと(心配だった)。臨時駐車場を含め9000台が満杯になったと聞き、大変良いスタートだ」と述べた。 
 
 ただ、アクアラインの通行料引き下げの社会実験は14年3月末までで、その後の料金の扱いは決まっていない。現在は、値下げのために国と県が負担する仕組み。値下げを延長すればするほど県の年15億円の負担が続く上、国の財政状況も厳しいため、現時点で引き下げ継続は見通せていない。

────【田中裕之】毎日新聞 2012年05月11日地方版────

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