県は13日から、東京湾内の海水や海底の泥に含まれる放射性物質の調査を国と連携して開始する。これまで湾内の港や海水浴場で海水は調査してきたが、海底を調べるのは初めて。東京電力福島第一原子力発電所事故で、東京湾に注ぐ河川の流域に降下した放射性物質が海底にどれだけ移動し、蓄積しているかを解明するためだ。8月上旬には結果を県のホームページなどで公表する。調査対象は、浦安市から富津市にかけての沖合や湾中央部など。海水と海底の泥について、〈1〉文部科学省と環境省が河口部を中心に7地点〈2〉県が木更津、富津両市の沖合8地点〈3〉湾中央部などの10地点は、政府が「海底の泥」、県が「水質」――という分担で調べる。 千葉県は、県の水質調査船「きよすみ」で7月上旬までに水や泥を採取する予定だ。調査結果を踏まえ、再調査を検討する。 厚生労働省によると、湾内の海産物から国の基準を超える放射性セシウムが検出された例はない。しかし放射性物質が雨水で流され、河川や海に流れ込む可能性を踏まえ、国は3月、放射性物質の「総合モニタリング計画」を改定し、湾内の調査を決めた。県水質保全課は「海底に放射性物質がたまっているのではという不安の声もある。実態把握に努めたい」と話している。────2012年6月12日 読売新聞────
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2012年10月27日土曜日
東京湾で放射性物質調査へ
────県と国が連携────
────県と国が連携────
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