2012年9月23日日曜日

千葉県内労災2割増、1039件
目立つ運送業、介護施設
────今年1~4月労働局まとめ────

 
 今年1~4月に千葉県内で発生した労働災害(休業4日以上)は1039件で、前年同期に比べ176件、約20%増加したことが、千葉労働局のまとめで分かった。同局は、全業種を対象に防止策の徹底を呼び掛ける異例の緊急要請を行った。規制緩和で新規参入が相次ぐ道路貨物運送事業、職員不足が指摘される社会福祉施設などでの増加が目立ち、県内の各労働基準監督署は、こうした業種に対し集中的に指導に乗り出す。

 同局によると、特に労災が増えているのは、トラック運送業などの道路貨物運送事業で141件(前年同期比35件増)。社会福祉施設は54件(同26件増)で、郵便局などの通信業が44件(同23件増)と続いた。小売業も111件(同23件増)と多発している。死亡事故は11件(同2件減)だった。 

 いずれも転落や転倒など「在来型」と呼ばれる事故が多く、運送業では荷台からの転落や荷物の積み降ろし時に腰痛を発症。社会福祉施設では介護中に転倒して骨折したり、腰を痛めるケースが目立つ。通信業では郵便配達時の交通事故が多い。

────2012年05月25日千葉日報────

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